daily thinking running

86世代として日々想い、走る日々。

10年前の記事もまた今の記事と同じくらい読み応えがあると確信した話。

新年早々、実家の車を運転していたら黒猫に横切られて、車に貼ってあったお守りが外れました。今年は気を配って自動車を運転しようと思います。

 

先日、とあるニュースで柄にも無く歓喜したのですが、10年という期間は中々長いものです(私はダイの大冒険ど真ん中世代です)。私が1度目にはてなブックマークを使った時は、ちょうど10年前でweb進化論すげーなんて思ってる大学生の時でした(今のはてなブックマークは2度目の利用です)。その頃、webに流れてくる色んな記事、特にブログ記事の読み応えがあり、強く印象に残っています。

前々から、インターネットの良さの1つであるアーカイブ性、はてなブックマークの強みの1つであるストック性、10年運営してきた歴史を活かせるような独自の機能を用意できないかと考えていました。

 

少し遡るのですが、大学時代にインターネットがビジネスになっていく姿を見て、私が強く感じだのはストック性が強いがゆえに、ライバルが過去の名作になるということでした。思い切った意見かもしれませんが、マンガの作画部分について、スラムダンクドラゴンボールのカッコ良さは今後数十年は色褪せないだろうと考えています。そのため、今ある全てのマンガはスラムダンクドラゴンボールといった超有名な名作と鎬を削っており、だからこそ新しい面白い作品が出続けているのだと考えています。これは小説が既に通ってきた道であり、それによってマンガや小説の進化が止まったとそういうことではないと思います。ただ、現代の作品は、村上春樹鳥山明の過去の名作との切磋琢磨の上でなりたっている、下手をすると過去の作品の偉大さにひれ伏してしまう状況にあるというのは面白い状況だと思っています。

 

翻って、インターネット上の記事については、あまり読み返すという習慣がなかったこともあり、過去の名作と今の記事が切磋琢磨しているという感覚がありません。マンガや小説と比較して、インターネット上の記事をフローとして刹那的に消費しているのではないか、そういう不安を抱いています。

そこで、はてなブックマークで過去10年で話題になった記事を1日ずつ楽しめる機能があると面白いのではないかと考えました。先日より「日めくり」という新機能をリリースしています(iOS/Android限定の機能です)。自分自身が10年前の読んだ記事を表示するといった機能も考えたのですが、それでは最近ブックマークを始めたユーザーに、10年前の記事を読みなおすという体験をしてもらうことができません。今もバスケットボール部に入るとスラムダンクを読み始める10代がいるそうですが、同じように若いユーザーに昔の読み応えのある記事を提案することができないかと考えています。非常に実験的な機能であったのですが、個人としては面白い機能になっていくのではないかと期待しています。

 

よく名書は何度も読み返すなんて言われますが、名記事・名文も同じだと感じます。実際、10年という長い時間が立てば、ライフステージや仕事の内容も大きく変化しており、その結果として、同じ文章を読んでも感じ方が変わるということなのだと思います。自分の中にインプットするものは毎回新しい物が良いと考えることも多いですが、自分自身が変わっているのであれば既に読んだ記事を改めてインプットしても得られる効用は同じかもしれません。

10年前に話題になった記事を楽しむことが出来るのは、はてなブックマークのアプリが一番手軽だと自負しています。ぜひ一度試してみてください。

 

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