daily thinking running

はてなのプロデューサー(86世代)として日々想い、走る日々。

競合がいないからこそ、哲学が大事になる

今日、エンジニアとたくさん議論する機会があったので、そこで議論した際に大事にしていたことを纏めてみようと思います。

はてなブックマークはあまり類似のサービスがないサービスとされています。海外をみれば類似のサービスがあり、それらのサービスが成長しているため、成長余力が残っていると思っていますし、そういった海外の成功事例を参考にするということもしています。実装予定に入っているサービスが海外のサービスで同時期にでたりすると、サービス改善の方向性は似てくるものなんだなと思ったりもします。

 

競合との激しい競争がない分、企画を考える際に重要なのは「ユーザーの声」と「サービスの根底にある哲学」だと思っています。前者ははてなブックマークはたくさんのユーザーが要望を問い合わせやブックマークコメントなどで伝えていただけるのであまり悩まずに優先順位を決めて実装を進めていきます。一方で哲学については、一筋縄では行きません。

たとえば、はやりの経済ニュースアプリのマンガ版/ゲーム版、そういった哲学を元にスタートすれば、それは勝ちパターンも見えていますし、その勝ちパターンを如何に愚直にやることができるのかという挑戦になります。一方で、はてなブックマークは競合がいないため、常に自分たちで哲学を考え、哲学を元に機能を考えていく必要があります。答えがないうえに、サービスの持っているポテンシャルが非常に大きいため取りうる選択肢が無限にあります。

 

そのため、大事にしているサービスのビジョン、その上で3−5年程度を意識した長期的なゴールを決めつつ、そこに向かってStepを切るということをやっています。そのStepの中で達成スべき中間ゴールが存在しており、中間ゴールを達成するために必要な開発を行っていくというスタンスです。もちろん環境は常に変化するため、ゴールも道筋も常に調整しています。

ここまでやったとしてもどうしても、個別の新機能を作るにあたって、指針となるような哲学が必要になることが有ります。その時はチームや担当するエンジニア、デザイナーと議論を重ね、自分の中で納得する理由を見つけます。はてなは、はてなブックマークは何故この機能を実装するべきなのか、別サービスに似たような機能があるけど、はてなブックマークでしか満たせないユーザー満足があるのか、もしかりに似たような機能で似たようなものだったとして、それを作ることで社内に知見や経験がたまり、将来どういう開発に活かせるのか、そういったことに僕が納得がいくまで会話します。

哲学が重要というのは、様々ある選択肢の中でそれを実装する意味を、ディレクター自身、チーム自身が納得するために必要だと考えているからです。はてなブックマークユーザーはそういった哲学のないリリースについては「無関心」です。批判もなく、反応もないというユーザーです。哲学さえあれば批判ももらいますし、賛同ももらうことができます。開発者が納得して作っている機能はやはり、ユーザーに届きますし、応援してもらえることが多いです。競合がいないからこそ、哲学を大事にして開発を続けていきます。

 

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