daily thinking running

86世代として日々想い、走る日々。

土台があればジャンプできる。

  先日、33歳になりました。33歳、どんなことやっていきたいかなぁと考えていた時に、夏休みを取っていたらこんなTweetを見ました。

 

 

 スレッド形式になっているので、連続するツイートも確認ください。長い期間お仕事させてもらっているので、僕もかなり影響を受けている考え方です。特に「マンガをヒットさせる仕組み」があって、結果としての売り上げがある話は僕もとても大事にしていています。「ヒットマンガ」を作るのでもなく、「売上を上げる仕組み」を作るのでもなく、それ以外にインターネット・アプリは活用できるんじゃないかというのは、ぼく自身もこの10年ずっと大事にしてきた考え方です。

 

ジャンプルーキー!の企画は、そういう意識の元生まれいて、以下のインタビューの中でも、海外での投稿や出産後の話などがかかれていて、漫画を作るためにインターネットを活用できているいい事例だなと思っています。

 

【第50回】主婦をしながら漫画家に!ジャンプルーキー!から掴んだ夢!累計20万部突破「生者の行進」みつちよ丸先生インタビュー! - 運営からのお知らせ - ジャンプルーキー!

 

この話にはいくつか観点があると思います「マンガが生まれる」「マンガが読まれる」「マンガがヒットする」といったマンガとしての文脈。一方で、「インターネット」「コミュニティ」「ゲーム含めたアプリの課金システム」「動画や小説といった成功例」など、「マンガがヒットする仕組み」につながるアプローチは無数にあります。この5年間はそのうち、「マンガが読まれる×課金システム」に多くのマンガアプリは投資をしてきたと思います。一方で僕らの作ってきたGigaViewerは「マンガが読まれる×動画や小説の成功例」にずっと投資をしてきました。

 

これはともに「マンガ雑誌と単行本」がもっているエコシステムのうち、売り上げを上げるという側面とファンを広げる・作品を連載するという側面をインターネット時代に再構成をしてきたということだと思います。ある面、うまくいった部分もあると思いますし、上記のTweetにあるようにまだまだ未開拓な部分も多くあるのだと思います。

 

Gigaはファンを広げ、作品を連載するシステムにおいて、紙の雑誌・流通各社が持っていた機能を、自社のシステム・Google/TwitterなどのPFとの連携などを通して代替できつつあると思います。が、雑誌ではなくWEBマンガサイトが「ヒット作を生み出すシステムを持つこと」はまだ代替できていません。偶然のヒットはあっても、必然のヒットはないと思います。紙や既存流通持っていた安価にマンガ雑誌を始められる部分は、代替できていても、ヒットはあくまでも作品頼みです。もちろん、安価にサイトが始められるので、結果として大きなヒットが生み出すために「作品数が増やせる」というのが、GigaViewerで実現したかったことの1つなので、その目的は十分に果たせていると思います。

 

だからこそ、上記のTweetをみて、GigaViewerとしてもジャンプルーキー!としても、また今後もいろいろと手がけていくだろう様々なマンガサービスにおいても開拓すべき空白は広がっているなと改めて感じました。その空白を埋める仕事を今後もしていきたいですし、その空白の埋め方は決して新しいイノベーションを起こすことだけではなくて、既存の置き換えをしていくこともあるだろうなと思っています。ただ、これまでの仕事は既存の置き換えに重点を置き、そしてそれは十分に成功できたと思うので、新しいイノベーションを起こすような取り組みに向けて日夜頭を焦がしている日々です。

 

アプローチは2つ。1つは「マンガの持つ良い文化をインターネットで応援したい」2つ目は「インターネットでしかできないことをマンガで実現したい」。前者はGigaでこれまでやってきたような基盤を作るような泥臭いけどとても大事な仕事もたくさんあると思います。新しいことをやるより、インターネットにある漫画文化の楽しむ体験の基準を上げる仕事。後者はジャンプルーキー!でやってきたような成功するかどうかわからないことを真摯に取り組んでみる仕事だと思います。個人的には編集(クリエイティブ)でもデジタル(EC)でもない、中間領域にインターネット(ユーザー)としてのオモシロイアイディアを掘り起こせるんじゃないかと楽しくワクワクしながら考えているので、頭がパンクしてしまいそう(たのしい)。マンガアプリ・電子書籍WEBマンガサイトのおかげで、今マンガ編集やマンガ流通の土台はできつつあります。

 

土台があればジャンプできる。

 

先日7月31日に、33歳になりました。ぞろ目の年です、わくわくどきどき頑張っていこうと思います。