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daily thinking running

はてなのプロデューサー(86世代)として日々想い、走る日々。

卒業と出戻りと門出

2月になりました。はてなは8月始まりなので、後半期が始まったという状況です。そんなタイミングですので、いくつか担当するサービスが変更となりました。1月から変更しているので実務的には既にスタートしていたのですが、明確に組織体制上もおいついてきたという状況です。

 

個人として、一番大きな変化は入社してからずっと担当していた「はてなブックマーク」の担当ではなくなったことでした。以前もブログに書いたのですが、少しずつ役割が減って、2月1日より完全に離れたという形です。「寂しい」とか「やりきった」とかそういった言葉で感情を表現するには、このサービスへのコミットはもっと深いものだったなと個人的には思っています。一方で、あくまでもユーザーの皆さん、サービス開発を進める多くのクリエイターたちと一緒に面白おかしくやってきた3年だったので、「感謝」というのが最も適切な表現なんだろうと感じています。

 

僕が入社した頃のはてなブックマークはとても少ないメンバーで、でもプロダクトの開発規模は大きくて、アプリもあると、、、やりたいことがいっぱいあるけどメンバーが足りなかったことをよく覚えています。そんななかから徐々に徐々に開発者の数が増えていき、入社当初では信じられない規模のメンバーになったなとおもいます。その点で、このサービスに対して次の10年の道筋を付けれたのかなと考えることもあります。だからこそ、次のフェーズに進むに当たっては、また違うやり方が必要なんだろうなとも思っています。できなかったこととできたことを比べれば、出来たことのほうが多かったので、おそらく今後も僕にとっては良い思い出なのだろうと感じています。

 

さて、卒業したことで、次に何の仕事をするのかということですが、出版業界に出戻りすることになりました。つい先日こういった発表をしています。

hatenacorp.jp

本音でいえば、ドワンゴを退職した時、大好きな業界で仕事をするのは、趣味を仕事にするのは、プライベートと仕事の領域が混濁していって、ストレスが大きいと感じていました。なので、ひとしきり冷却期間を置きたいとずっと感じていました。結果として、自分からは出版業界に関係する仕事は積極的に行わないと決めていました。

そんな中でお声がけしてもらったのが、ジャンプルーキーのしごとでした。ジャンプルーキーは2年サービスが続き、出身者のデビューが続々決まるなど、非常に面白い取り組みにつながっていきました。

はてな、集英社・週刊少年ジャンプ編集部が運営するマンガ投稿サイト「少年ジャンプルーキー」のサービス企画・開発に協力。投稿された優秀作品は「週刊少年ジャンプ」本誌での掲載も - プレスリリース - 株式会社はてな

 

そこからしばらくして、メディアの集まる場所にはてなブックマークの担当として参加していたら、偶然の出会いがあり、カクヨムが生まれます。

はてなとKADOKAWAが共同開発。新・小説投稿サイト「カクヨム」が本日オープン - プレスリリース - 株式会社はてな

この度の異動で改めて、カクヨムにもコミットできるようになりました。マンガだけではなく小説の最前線でも仕事ができるようになりました。マンガの投稿、小説の投稿と新しい才能を生み出す現場がWebに生まれつつある中で、出版社の方々が開発パートナーを探しているのは確かな実感としてありました。これまで、出版×Webは多くの文脈で電子書籍が中心の話題でした。またはWebメディアでしょうか。でも、Webはもっと広いはずで、また出版社さんのもっているポテンシャルももっと広く深いはずです。それを実現できるだけのクリエイターをはてなが抱えていることは、偶然でしかないのですが、今思えば運命に近いものがあったのかもしれないなと思ったりしています。

 

はてなの出版関連のサービス、そしてビジネスは入社して以来、継続して成長を続けています。ありがたいことに自分自身をそういった面でも会社は評価してくれています。でも、一緒に立ち上げて、運営して、成長させて、また新しい取り組みをしていく中で、おそらく関わったメンバーの誰ひとりとして欠けてもここまで順調に物事は進まなかったと思っています。

 

そんな中で、はてなブックマークというメディア・CGM・ツール・コミュニティ様々な側面を持つサービスを担当したことで、「マンガ」「小説」だけではなく、「雑誌」というメディアにも改めて関心を強めていきました。Web時代の雑誌あり方に、はてなブックマークは非常に近いものがあるのではないかと常々思うようになりました。

はてなブックマーク、ソニーの「ニューススイート」と共同事業を開始。家電情報のコミュニティ型キュレーションサービス「家電会議」 - プレスリリース - 株式会社はてな

家電会議はそういったはてなブックマークの経験をキッカケに生まれたサービスです。僕は出版業界を構成する大きなパーツである「マンガ」「小説」「雑誌」を意識したサービスを担当することになりました。出版業界から離れようと思って転職し、神保町から離れた京都で暮らしたものの、結局は業界に出戻った形でしょうか。

 

さて、出戻ったというもののその間に積み上がった経験や磨き上げたスキルはおそらく僕自身に新しい武器をもたらしているようにおもいます。率直に言って、Webサービスに開発や運用、そしてマネタイズに関して、はてなの自社サービスで培ってきた経験はこの新しい門出をワクワクさせる材料の一つです。たぶん、出戻りという表現よりもはてなという老舗のWebサービス企業で修行して、その成果を変化の大きい出版業界で発揮する新しい「門出」を迎えているのだとおもいます。これからのはてなにドンドン期待してください。もう消極的に迎える時期は終わって、ドンドン業界に入り込んでいこうと思っています。

 

そういえば、はてなに入社して、京都に引っ越して3年が経ちました。自分の気持に真っ直ぐでいることが取り柄の僕が長く会社にいるのですから、興味がある方はぜひはてなへの応募お待ちしています。京都から東京から、はてなの開発力で出版業界に新しいインパクトを与える仕事を一緒にできる方をお待ちしています!

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