daily thinking running

86世代として日々想い、走る日々。

ビューワーは器でもあり、遊具でもあり

普段から漫画サイトのビューワーを作っています。ビューワーは、それだけでは完結しないもので、必ず漫画作品が必要です。その意味では、器という表現がふさわしい役回りなのだろうと思っています。その観点で、器職人の方が丹精込めて作るように同じように丁寧に仕事をすることを目指していきたいと常々思っています。

 

ただ、そういった役回りとは異なる機会をいただくこともあります。それは遊具というのがふさわしいかもしれません。マンガを作る作家さん、編集さんはクリエイターだと思います。クリエイターにとって、ビューワーが遊具になれるかもしれないと感じたことが数回あります。僕たちの作る機能が、作家さんにとって面白い仕掛けになることができれば、それは作家さんたちにとっての遊び場になる。そう思える機会をいただけたのが、殿さまとスティッチという作品でした。

 

comic-days.com

 

まずはお読みください。

 

この後、この作品はこの1話目で採用された手法の表現がふんだんに出てくるマンガになっていきます。担当されていた編集さんに、動いていますね、すごいですねとお伝えするたび、先生が頑張って書いてくれているんですよーというお話を聞いていました。

 

僕たちがいくら新しい機能を作っても、それを楽しんでくれる作家さんがいないと機能を開発した意味がないし、逆に楽しんでもらえるような機能を作らないと意味がないと感じるエピソードでした。このエピソードは開発しているメンバーに紹介するたびに、ビューワー開発ってクリエイターさんにとって大事な仕事になっているんだなと感じてもらえるものになっています。なので何回も何回も話す機会がありました。その意味で、個人としてとても感動と感謝をしている作家さんだっただけに大変悲しく無念です。

 

訃報 和田洋人先生が急逝されました - コミックDAYS

 

心よりお悔やみ申し上げます。もう作品が読めないと思うと寂しさが募るばかりです。