各カテゴリの両端でスワイプすると、他のカテゴリを見るボタンが表示されるようになったので背景をご紹介
昨日・一昨日に続いて、大規模アップデートとなった、iOS3.11で提供開始となった機能を紹介していきます。本日は「各カテゴリの両端でスワイプすると、他のカテゴリを見るボタンが表示されるようになった」ことについてです。
- safariからコメントができるようになりました
- お気に入りでユーザーのコメントが表示されるようになりました
- 各カテゴリの 人気から右にスワイプ・ 日めくり で左にスワイプすると、他のカテゴリを見るボタンが表示されるようになりました(今回)
- アプリ内ブラウザでリンクを長押しすると、共有メニューが表示されるようになりました
この機能を紹介する前に、社内でFAB(ファブ)と読んでいる、Floating Action Buttonについて。はてなブックマーク、iOSアプリを立ち上げると右下にFABが上下で2つ並びます。上はモード切替ボタン、下はアクションボタンとして用意されています。上のモード切替ボタンについてもまた機会などあれば詳しく紹介したいと思うのですが、基本的にフッターなどに常駐して画面が狭くなることを避けたいという要望からデザイナーが考えてくれたアイディアです。
下のアクションボタンについては、実にアプリらしいボタンだと思っています。ユーザの状態やスワイプなどのアクションに反応して様々な機能を提供するボタンです。一例として以下の様な機能を持っています。
- 24時間以内のあとで読む記事をチェックできるボタン
- コピーしたURLをブックマークできるボタン
- エントリー一覧の最下部にいくとカテゴリ一覧に移動できるボタン
- エントリー一覧の両端でスワイプするとカテゴリ一覧に移動できるボタン
これは今後も増えていく可能性が高いです。複雑にしすぎる必要はないので無闇矢鱈に足す必要はないのですが、ユーザーに適切なシチュエーションで提案できるかぎり積極的に検討しようと思っています。
はてなブックマークは多様な機能を持っているのでそれをシンプルにまとめ上げるのは非常に難しいという特徴があります。PC向けのWebでは、それをむやみに纏めずに広い画面を活用してできるだけ表示するという傾向があります。一方でアプリについては、狭いスマホ画面、マウスではなくタッチというところから、必要な機能を必要な形で取捨選択する必要があります。それにおいて、今回のFABは非常に利便性が高く、かつ邪魔をしない形でユーザーにアクションを提案することが出来ます。
今回は、カテゴリに移動しづらいというユーザー要望を受けて、FABでうまく補助するというのをデザイナーが考えたのですが、FAB良さの出た挙動だと思います。アプリの画面設計において、ナビゲーションや提案したくなる機能については常に変化していきます。その度に画面設計を変えていくとどうしても無理が出てきたり、実装コストが大きくなっていくと思います。これがFABになることでWebサービスのようにユーザーの要望を聞きながら改善して、使いにくければやめるなども容易にできるようになったと思います。継続的な改善をしていくという前提に立てばFABは非常に良い判断だったと感じています。
加えて、単純に気持ち良いというもあります。ここらへんはWebサービスではなかなか感じない部分でも有りますね。こういった形でアプリならではの利便性や気持ちよさを新しいはてなブックマークでは大事にしていきたいと思っています。
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