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86世代として日々想い、走る日々。

妻と子ども2人で地元から離れて京都で暮らす、はてなのディレクターの話

※この記事ははてなスタッフアドベントカレンダー2015の12月14日の記事です。前回は id:AirReader さんの釣り部活動について - 日直地獄 こちらの記事でした。

 

はてなスタッフアドベントカレンダーということで、はてなで働く父親ディレクターとしての感想を書いてみようと思います。はてなに入社するのに合わせて、京都に引っ越してきたのですが、京都が便利だという話は以下のエントリをご参考下さい。

 

jusei.hatenablog.com

 

 私の地元は富山で、妻の地元が長崎です。一人目の子どもが生まれた時は東京で暮らしていたので、地元から遠く離れて育児をするということが前提で育児をしてきました。その経験について、少し紹介してみようと思います。

 

育児をするにあたって、いくつか変数があると思います。大きなものとして「1.親の援助」「2.保育園・幼稚園の入りやすさ」「3.両親の就労状況」「4.住んでいる地域」などがあるかと思います。東京から京都にいくことで大きく変わったのが3と4です。

 

両親の就労状況 共働き→片方働く・片方専業主婦

 東京にいた頃は共働きで、妻が正社員ですが時間的な融通が効く職種(編集者)だったので時短勤務をして保育園などの面倒を見てもらっていました(保育参観やお迎えなど)。これはとても大変で、共働きの繁忙期が重なってしまうとどうにも無理な生活に陥ってしまい、回復するために時間がかかってしまったことが多くありました。地元にいる姉夫婦はこういう時に親の援助を借りているようで、地元を離れて育児する難しさを実感していました。

京都に居を移してからは、専業主婦になったこともあり、繁忙期が重なるといった問題はなくなりました。前述のエントリーのとおり、京都に引っ越すことで生活コストを下げ、共働きではなくなったことは非常に大きかったように思います。現在は下の娘も生まれているため、東京にいた頃の育児状況で二人子育てするとなるとゾッとします。

住んでいる地域 東京・二子玉川→京都・市内→京都・嵐山

東京にいた頃は、川の近くが良い、近くに大きな公園があるエリアが良いということで二子玉川に住んでいたのですが、とても育児がしやすい町で夫婦共にお気に入りの町でした。

京都に引越した際にまずは京都市内の駅近くに暮らしていたのですが、少し不便をしました。近くには大きな公園もあり、駅も徒歩3分と非常に便利だったのですが、二子玉川との大きな違いとして川に遠いということがありました。川だろうが山だろうが良いのですが、都会とはまた違った風景が楽しめることが子どもと遊ぶ上で非常に大事だったのだと気付かされました。

いつもよく行く公園や都会の町並みは、あまり代わり映えしません。一方で、二子玉川の河川敷のようにすごく開けたエリアでは、目に入るものが非常に多く、空の色や風の強さ、人の服装など様々なものが季節ごとに変化します。子どもたちと遊ぶ身としても変化しない風景よりも、常に変化する風景の中で遊ぶことで、新しい遊びを提案するなど親として工夫がしやすかったように思います。

ちょうどその年の夏に、良いリノベーション物件が見つかったので嵐山に引越しました。これは川の近くが良い、大きな公園があるエリアが良いという理由です。さらに二子玉川にもなかった山が近い・観光地という新しい条件もつきました。

嵐山のエリアは観光地として有名ですが、すこし行くとより地元感のある嵯峨野のエリアになります。嵯峨野のエリアは豊かな田園風景に加えて、観月の名所である大覚寺後嵯峨天皇領などの雰囲気のあるエリア、広沢池といった紅葉の名所など観光客が少なく一方で季節の風景を楽しめる地域です。

30分もすれば京都の市内にいくことができ、10分もすれば観光地も有り、15分も行けば田園風景も広がる。こういうバランスの取れたエリアで暮らすことが出来るのは京都ならではの魅力だと思います。

もう1つ重要なのはどういう会社に務めるか

子育てをする父として、はてなは非常に幸せな環境です。実際に、これまで務めた会社の中でもダントツに残業時間が短いということが有ります。妻からもはてなに務めることで平日に帰ってくる時間が早くなったということを言われます。個人的に1番大きいのは、土日に寝ている時間を減らすことができるようになったことです。

平日に働き詰めていると、土曜日も昼まで寝続けるといったことが非常に多かったのですが、はてなに転職してからは土曜日も午前中には目を覚まし、外にでかけたり、子どもと一緒にテレビを見たりとゆったりと過ごせる時間が作れるようになりました。

平日、働き詰めで育児に時間を割けない分、休日にどうにか時間を作ろうとするが体力が持たない、または平日に疲れが残っている、そういう状況の父親は実は多いのではないかと思っています。そういう時は平日集中して、休日に疲れを残さない、そういう勤労形態の会社に転職するというのも手かもしれません。

 

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私は今年で29歳ですが、30という歳を京都で迎えることになるとは考えてもいませんでした。東京でつつがなく、やりたいことをやる、そういう人生を考えていたのですが、偶然、京都に来てそろそろ2年になります。この2年も東京にいた頃と同じように、つつがなく、やりたいことをやる、そういう人生を過ごせているように思います。東京とは違った京都ならではの良さも堪能でき、転がった先の人生も案外悪くないものだと感じています。

それは、はてなという会社が社員のプライベートや仕事とのバランスについて、本人の自由としている部分が大きいように思います。東京が良い部分もたくさんありますが、東京での暮らしに少し気になることが出始めたら、東京ではないどこか、または就労のバランスなどを考えてみると良いかもしれません。その際には、はてなという会社があったことを思い出して頂ければ幸いです。

 

明日の担当は、僕がはてなに入社するきっかけとなった『へんな会社のつくりかた』を編集された id:mohritaroh さんです。よろしくお願いします。