保存したくなる記事、シェアしたくなる記事、なにかコメントをしたくなる記事
はてなブックマークをみていたら、最も人気の位置に上記のエントリがありました。元ネタがあるのかもしれませんが、楽しく読めました。色んな人に共有したいなぁと思って、ブックマークするとともに、妻にURLをシェアしました。妻に限ったわけではないですが、はてなブックマークでみつけた記事の特徴としてついつい誰かにシェアしたくなる記事というのがあります。ユーザーがはてなブックマークに訪問した時、多くの場合は何かをシェアしたくて来ているというよりも、はてなブックマークにきたらついついシェアしたくなるような記事を見つけてしまい、シェアしているという流れなんだろうと想像しています。
これは、ブックマークしているユーザーが保存用という側面だけではなくて、誰かにシェアしたくてブックマークしてくださってる方が相当数いることが原因なのではないかなと思っています。非常に面白い話だなぁと思っていて、はてなブックマークの記事のウチ、保存したくなる記事、シェアしたくなる記事、なにかコメントをしたくなる記事、これは最初期にブックマークしてくれた方の目的次第で決まるのではないか、なんて仮説さえもっています。つまり、記事をはてなブックマークの外で見つけたユーザーが「シェアしたい!」って思いブックマークした場合に、多くの場合はそれはシェアしたいと思って、はてなブックマーク上でもブックマークされているのではないかと考えています。
これらは、色んな形で分析することで傾向を見つけられるのではないかと思っています。たとえば、ブックマーク数に占めるコメント比率で分析するようなことも出来ると思いますし、「あとで読む」といったタグの使い方や、Twitter連携されている数なども参考になるかもしれません。こういったユーザーの目的が分類できれば、たとえば海外サイトのRedditのように特徴的なカテゴリを作ることも出来るかもしれません。「保存用」カテゴリや「人に伝えたくなる話」カテゴリ、「議論中」カテゴリと言ったものなど面白そうだなぁと感じました。
こういったラベルをつけることで、更にユーザーの行動を促すことも出来るかもしれないと考えると更に興味はつきません。はてなブックマークは、いわゆるCGMサービスでもあります。そのため、こういったユーザーの行動を分析してサービス開発に活かしていくことで他のサービスにはない独自の面白さを作り上げていくこともできると思います。
こういった機能についてはユーザーの方から「思いつきだけど、、、」といった文脈でご提案を頂くことも多くあります。一方でなかなか簡単に実現できるものでもありません。こういったサービスをやるにあたっては機械学習や自然言語処理技術、それらを取り扱うための検索技術といった専門性の高い知識や技術への好奇心が必要になってくると思います。幸いにも私たちのチームはそれを前提としたチーム作りをしてきたことも有り、当該分野に明るいエンジニアも集まりつつあります。私自身もそういったエンジニアと会話をしながら、普段の企画に活かすということをやっています。
まさにこの分野は絶賛さらなる強化をしているとことですので、今後より面白い機能を企画し、実現し、ユーザーの皆さんに継続的に提供していければと思っています。ワクワクしますね。
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