daily thinking running

86世代として日々想い、走る日々。

デザイナーのブックマークは格好いい

錯覚なのかもしれないのですが、デザイナーという職種の人がしているブックマークは格好いいなと思うことが有ります。デザイナーに対する尊敬のようなものがあるかもしれませんが、実際に格好いいなと思っています。はてなブックマークはそういう意味では、その人の個性が出るサービスかなと思っています。

自分自身の興味のある分野をブックマークすることが多いので、それが反映されるため、結果として個性が出ていると考えられます。ただ、もう少し興味とは異なった観点もあるのではないかと思っています。たとえば、TwitterのRTと比較してもこだわりが強いように思えたり、個性がでているなと思うからです。このRTとブックマークの差はなかなか違いを表現できないものの1つなので、うまく説明ができないのですが、ただ違いはあると考えています。

 

1つの仮説として、ブックマークは「大事」、RTは「面白い」という感情の先にあるのではないかというのがあります。これらは排他的ではないですし、かなり親しい感情の1つだと思うので、区別がつきにくいというのは事実だと思っています。ただし、大事の方が、面白いよりも個性がでやすいといことはあるのかなと感じています。

面白いは主語は他人である可能性が強いです。他の人も面白く思ってくれるかもしれないという仮説があって、RTしているケースよくありませんか。一方で、大事というものは自分が主語です。自分が大事だと思っているので、誰かも同じように大事に思ってくれるかもしれない。という形で他人にもつながっていくのですが、あくまでも自分のために大事だから残しておくという感情が強いのかなと感じています。

自分のための要素が強くなる分その人の個性がでやすいということがあると考えています。これはすぐに傍証できるような考えではないので、適切かどうかはまだまだわかりません。でも、「大事」と「面白い」の差は意識していきたいと思っています。加えて、デザイナーが大事と思っていることを表示すると、格好いいなという感想になるのだなというのはよい学びだなと感じています。

 

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真田丸を調べるのに、はてなブックマークばかり使っているという話

真田丸面白いですよね。好きです。真田丸のインタビューを定期的にNHKの特設サイトにあがってくるのでチェックしています。Safariではなくてはてなブックマークアプリで。これと同じようにsafariでチェックすれば良い物をわざわざはてなブックマークで見ているケースがいくつかあります。

いくつか理由があるのですが、ブックマークしやすいというのとコメントなどもチェックできるというのと、わざわざ見に行かなくても関心ワードで上がってくるという理由です。それとは別に感じているのが、safariなどのブラウザアプリが刹那的な検索目的のアプリになっていることです。検索目的で使う場合は、探したいページが有り、それを見つけるために使うという感じで、いつも見ているページを見に行くという気持ちが薄いです。

 

一方でなぜか、はてなブックマークの関心ワードからわざわざ遡ってNHKサイトをチェックするということをやっています。明らかに面倒なので理にかなっていないなと思っているのですが、それもアプリを開くときの目的や機能を見る時の目的を考えていると適当かもなと感じています。つまり、アプリ化が進むことでそれを開く時に目的は決まっており、アプリ内でも特定の機能を使う時に目的を強く意識している可能性があります。

Safariは検索目的なので検索以外の用途があまりありません。一方ではてなブックマークでは、真田丸の情報を探す、暇つぶしをするといった目的で開くことがあるので、その流れでチェックしているかんじです。そこでわざわざsafariを開くということはしません。これはwebブラウザとは大きく異なる特徴だなと感じています。アプリを使うときには、どう言う目的で開いてもらうのか、そしてどのように一連の流れを作るのかと考えるのですが、それが少々面倒だったとしても同じアプリでやりたいユーザーがいるかもしれない、そういう気づきを得ました。活かしていきたい。

 

 

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Twitter連携して、さらにフォローするユーザーを見直すことではてなブックマークも便利になった話

bookmark.hatenastaff.com

予告して1ヶ月が経ってしまいました。。。リリースにあたっていくつかの諸問題を解決している状況で、それに合わせて完成度を高めている状況です。それとは別にTwitter連携してよりはてなブックマークを便利に使うために、Twitter側のフォローユーザーを見なおしてみました。

Twitterはコミュニケーションツールでも有り、情報収集ツールでもあるので、使い方は人それぞれだと思っています。僕自身はたくさんのユーザーをフォローするとタイムラインが追い切れないので100人以下と決めていたのですが、もう少し広げてみようと考えて見直しました。その際に以下の様な基準を持っています。

 

 1.同僚・知人のうち、職能が似ている、関心が似ているユーザー
 2.自分の関心のある分野の情報を発信しているユーザー
 3.自分が好きな作品(漫画、映画、アニメ、ゲーム)を作っているクリエイター

 

この3つで広げていきました。背景にあるのは、その人が見ている景色を見てみたいという気持ちです。実際はその人が見ている景色からその人が共感したもの、発信したいメッセージだけが流れてくるのですが、そういったものから自分自身にとってより面白い、多様な情報を得たいなと期待しています。

その結果として、マイホットエントリーの精度がより改善されました。幅広くかつ面白い情報です。20件しか表示されないのでどうしても重複されやすい話題が多くなり、フォローしすぎてもどこかでみた話題であふれるのではないかと思っていたのですが、そこはロジック側で改善してくれているようで、↑のような基準であれば増やすほどに改善されそうな印象です。

またアプリでは外部アカウント連携によって、そのユーザーがはてなブックマークユーザーの場合におすすめ表示する機能が設定にあります。そこから、Twitterでフォローしたユーザーをお気に入りするということをやってみました。そこで新しいユーザーも何人か見つかったのでお気に入りも改善することが出来ました。マイホットエントリーは想定通りではあったのですが、お気に入りの方は嬉しい悲鳴です。

 

Twitterは無秩序に広げる楽しみ方もあるので、基準を決めること自体を強く推薦することはないですが「その人が見ている世界を見てみたい」という好奇心でフォローしたユーザーを見てみるのはやってよかったとおもいます。もしよろしければお試しくださいっ!

 

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新しい年代やはてなブックマークにおける新しい世代に向けた企画をどう作るべきか

チームのSlackで会話になったことです。若いユーザー、特に自分とは10歳近く離れたユーザーがどういったサービスを活用しているのかというが気になっています。職種の近いなどはリーチする方法が社内にあるので良いのですが、どうしても学生とは距離があり、企画をするのが難しいなと感じています。

勿論ヒアリングやユーザーインタビュー、実際に出た時の反応を見るなどもあるのですが、そもそも企画の種になるようなキッカケが不足しているような感じです。はてなブックマークソーシャルブックマークサービスなのでそこで活用しているメインユーザーの属性や関心に話題の中心が引っ張られる傾向があります。また絶対的な数字としてのブックマーク数も傾向としてはその話題の中心に引っ張られやすい傾向があります。なので、人気エントリーを軸にした体験づくりをしていると、その話題から無関係なユーザーにとって、興味のないサービスになっていく可能性があります。一方で、無自覚に話題を広げていく、ユーザー層を広げていくことは結果として混沌としたページになっていく可能性も同様にあると感じています。そのため、どういった形で、新しい年代やはてなブックマークにおける新しい世代に向けた企画を作るべきかというのは常に悩ましいことです。

 

大きな大きな方向性として、出来る限り多様な情報と向き合い、それぞれについて自分なりに考えてもらうというのがはてなブックマークの方針だと考えています。数多くあるもののなかから高い精度で抽出するというのも勿論頑張るのですが、多様な情報の中で偶然出会うことの重要性は常に意識しています。そういう意味では、従来のユーザーとは違った発想や考え方をもつ新しいユーザーが入ってきた時に、その情報と適切な距離が取れることは重要だと考えています。また、新しいユーザーにとってのはてなブックマークが排他的ではないことも大事だと思っています。でも、はてなブックマークには億単位のブックマークがあり、その中で自分にあった記事を見つけることは非常に大変です。ここをもう少し初めての人にとってもとっかかりやすい機能に出来ないか、人気エントリーだけではない部分でのフォローが出来ないかと考えています。

その1つが関心エントリーです。自分自身の関心にあった記事が表示されます。またその1つがマイホットエントリーです。Twitterなどの情報を含めてそれぞれのユーザーに合わせて記事をお届けします。さらに新しい機能も提供したいと考えています、

 

僕自身の考える多様であるべきというのは、個人としての思いが非常に入っているのですが、でもユーザーの皆さんの共感を得られなければそこは変化していけば良いと思っています。多様であるということは、判断基準は様々であり、それぞれの基準に対して寛容的であり、批判的であり、そして興味を持ち続けることであると考えています。時に感情的で良いと思いますし、常に論理的であることは疲れるだろうなと思うことは有ります。でも、感情的だったなと思ったら、次は論理的にすれば良いだけですし、自分自身の振る舞い方も多様であって良いのではと思っています。多様であるということは、常に未来を見据えて、次のタイミングのことについて自由に振る舞うことだとおもいます。レッテルや過去の行いよりも、目の前にある事象について論理的に自分なりに考えること、それを大事にできるように、企画をしていきたいと思っています。

 

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お気に入りで記事を見つけた時にスターを付ける

はてなブックマークのお気に入りで自分が読みたかったけど自分の観測範囲になかった記事を見つけた時によくブックマークしています。お気に入りは非常に便利な機能で特に、1userの記事を見つけるユーザーをフォローしているとどこから見つけてくるのかという記事が流れてきます。

そんな時にそういう記事を見つける活動に対して、少しだけでも感謝が伝わると良いなと思って、スターを付けるという活動を始めました。最初は気兼ねなくスターがつけやすい同僚から始めていたのですが、感謝を表現するのにスターをつけるのは良いことかなと感じたので、広く付けるようにしました。多くの場合、スターはコメントに対する称賛などから付くことが多いように感じています。お気に入りの場合にコメントをつけずにブックマークされているケースがよくあるので、そこにスターをつけると意味がよくわからないのではないかと思ってすこし躊躇いが有りました。

でも、その後にブックマークしたという行為をみてもらうと見つけてくれてありがとうという意図が伝わりやすいかなぁと思って、遠慮せずに付けることとしています。それから、自分自身もたくさんの1ブックマーク目の記事を見つけたいと思うようになりました。というのも、自分自身がスターを付けるということで感謝を表現したことで、これは自分も誰かのために面白い記事を紹介するべきではないかと感じるようになったからです。自分自身の面白いが広く一般に伝わる面白いではないかもしれませんが、誰かにとってためになる記事である可能性があるかぎり、しっかりとブックマークしていきたいと思っています。その結果として、スターを付けて感謝している方々へのちょっとした恩返しになると良いなと考えています。面白い1ブクマ目狙っていきましょう。

 

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オンラインブックマークとブラウザブックマークの違いについて

はてなブックマークは、ブックマークサービスなため、いわゆるブラウザのブックマークとして使えないかという声をいただくことが有ります。そのたびに、ブラウザのブックマークとはどういうものであるべきかを考えるようにしています。オンラインブックマークであり、ソーシャルブックマークでありで期待されるのは記事をブックマークしておいて、あとですぐに拾えるように検索しやすいことかなと推察しています。

一方でブラウザのブックマークはアクセスしやすくすることにあると思います。そうなるとブラウザ準拠のブックマークよりも使いやすい用途がまだうまく見つけきれていないという思いがあります。なぜsafarichromeではなくブックマークアプリを開くのか、はなかなか難しい課題だなと感じています。

 

こう言う時こそ、ユーザーの意見を深掘っていきたいのですが、実際はブラウザブックマークよりも使いやすくすることよりも、オンラインブックマークでの使いやすさを改善できると良いかなと感じています。たとえば、タグ整理をしやすくするといったものはPCに比べてスマホでは非常にやりにくい部分があります。これを改善することがまず求められるのではないかと考えています。ただ、これについてもなかなか難しい課題だなと考えています。オンラインブックマークとブラウザブックマークといったブックマークの種類ではなく、スマホとPCという視点で改めて考えてみる、これが今のところの次の一手です。

 

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すごい大きなシステムの企画をする時に大事にしていることの一部

はてなブックマークは以下の3つの意味で非常に巨大です。

 ・サービスを運営している期間が長い(11年目に入りました!)

 ・結果、サービスを構成するシステムが長大化している

 ・また、サービスに関わった開発メンバーがたくさんいる

こういったサービス・システムを企画する時に大事にしていることがいくつかあります。それを少し紹介したいとおもいます。

 

まず、あまりにも大きすぎるので必要になるまでは全体を無理に把握しない。もう2年以上ディレクターをやっているので、流石にありませんが、初期にはどこにも導線がないけど、実は存在しているURLに出会うことが良く有りました。こういうのを1つ1つ理解していくことよりも、今のユーザーがどういった機能を求めているかにフォーカスしていくことに注力しつつ、新しい企画をするときは過去にそういった機能がなかったを探るようにしました。

次に、機会があれば撤退するです。ほんとうに必要な機能だけにフォーカスをあて、過去にやった実験的な取り組みについて、ただ放置されているときはチャンスがあれば撤退する。また自分のやった実験的な取り組みについてうまくいかなったものは撤退する、こういうことをしっかりやりました。

また次は、担当するメンバーを複数にしていくことです。あまりにも大きなサービスを1人で抱え込むのは現実的ではないし、目が回ります。なので企画を担当するメンバーを増やすということをやりました。今はてなブックマークはディレクターとして、または企画として関わっているメンバーが5人います。合議しながら決めている部分もありますが、基本はそれぞれの担当領域については担当者がメインでカバーするようにしています。

 

こういうことあまりにも当然と思われるかもしれません。でも、世の中にある多くのサービスは実はこういうことをそこまで出来ずに放置されて終わっていくのも少なく無いと思っています。こういったことをしっかりと愚直にやっていくことで、ずっと利用してもらえるサービスであり続けること、そのための体制づくりや開発フロー、企画フローは今後共改善を続けていきたいと思っています。

 

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