daily thinking running

86世代として日々想い、走る日々。

はてなブックマークでエゴサーチをしても読者を意識しない

はてなブックマークGoogleTwitterのように特定のキーワードでエゴサーチするには不適切な形を採用していますが、すこし違う観点でURLのエゴサーチができます。そのブログについたブックマークを人気順、新着順、すべてのブックマークが着いた記事でチェックすることが出来る機能があります。URLを検索窓に入れると実現されます。

 ・『daily thinking running』 の人気エントリー - はてなブックマーク

 

これは面白い機能なのですが、ひとりのブログの書き手としてみると読者が何を期待しているのかわかるという機能と感じるかもしれません。個人としては、これにはそこまでの効果はないというか、効果はあるのですが、それを意識しすぎるのも不適な機能かなと思っています。実際これで期待してるのは、ざざっとこの人がどう言う記事をかけるのかをチェックする機能だと思っています。

なので、チェックしたいのは特定の記事のブックマーク数ではなくて、それなりにブックマークがついた記事の豊富さ、その記事の多様性なように感じています。つまり書き手として上記のURLを見た時には、もしかするとどれだけいろいろな記事を書けたかのチェックにするのが良いのかなぁと思っています。読者を意識して書くといったブログ論をしたいのではなく、あのページはユーザーから見た時は、すごい面白い記事を書く人なのかどうかよりも、どう言う感じの記事をどの程度の頻度で書く人なのかをチェックしたいというモチベーションだと思うので、その自分自身が書き手ではない時の見方を意識して同じように捉えるのが良いのかなと感じています。もともとのこの機能も作者のためではなく読者のための機能として用意されているので、ぜひそういった観点で活用していただけると幸いです。

 

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新着エントリーというラベル

はてなブックマークの新着エントリーは以前は注目エントリーだったということをつい先日知りました。新着順で並んでいるから新着エントリーだと思っていたので、注目エントリーという名前だったことになるほどだな〜と思った次第です。

 

おそらく改名は人気エントリー注目エントリーの違いがわかりにくいとかそういうことだと推察しているのですが、新着エントリーというラベルと注目エントリーというラベルで比較すると注目エントリーというのも面白い、よいラベルだなと感じました。

さまざまなメディアで使われる新着ニュース、ニュース一覧というラベルはナビゲーショなるな名前で、そこにエモーショナルなものはないと感じています。ラベルはわかりやすく、そこの位置を表示するものというナビゲーショナルな効果と、その機能を象徴するような端的なものというエモーショナルな効果があると考えています。新着なことはエモーショナルになるかどうかは難しい議論ですね。

たとえば、リアルタイム速報を重視しているアプリやシチュエーションなどでは新着エントリーというのはエモーショナルなものになりえます。Brexit参院選などどんどんリアルタイムに情勢が変わっていく情報については新着であることにエモーショナルな価値があるとおもいます。

 

一方で注目エントリーには、中身とマッチすると面白い効果が出ますよね。ただの新着ではなくて、注目すべきエントリーが新着で並んでいるということだと伝わります。人気=注目ではないというメッセージも捉え方によっては面白い発想にも感じます。おそらく中身のロジックもそういった効果を期待しているのだと思っています。

もちろん、新着であることの効果であったり価値もあるので、人気と新着のままで変更していないのですが、人気ほどエモーショナルでナビゲーショナルなラベルではないと思っているので、いつかロジックのチューニングも含めて面白い形に変えられると良いかもしれないなと考えたりする日々です。

 

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面白いコメントの暴力性に僕らはどう立ち向かべきか

とある匿名の記事を呼んでいた時に、非常に面白いのだけど、少し感じるザワツイた気持ちなんなのか、この感情の背景はなにかというのを探ろうとしていました。

anond.hatelabo.jp

この記事です。そいで、この感情をうまく表現できないな、うまく表現してくれているコメントはないかなと思って、コメントをチェックしようとします。

入籍前夜

まーたトラバで噴いて台無し案件だよ / “やーいお前の結婚記念日セブンイレブンwwwwwwwwwww” 呪いやろこんなん

2016/07/11 16:47

b.hatena.ne.jp

人気コメントにこれがでていて、もうその感情を理解する作業から、セブンイレブンてという気持ちに引っ張られてしまいました。思考もそこでとまって、というか方向転換して、セブンイレブンの日は嫌なのかな?覚えやすいよねとか全く違う方向に行ってしまいました。

 

こういった形で、非常に面白いコメントは暴力性があるなと感じることが有ります。あまりに面白いコメントに出会った時は、笑うといったこともありますし、誰かに共有したいという次の行動を考えたり、またそれについて考え始めるということがあります。コメントはあくまでも順番として、記事の出会ったあとに出会うものだと思うので、面白いコメントは、記事への思考を止めるという意味で暴力的な威力を発揮することがあるということだと思っています。

これ自体は全く問題ないことなのですが、これはコメントにかぎらず今の日本のニュース記事などにおける改善余地があることの1つのように思います。ニュース記事などには多くの場合、関連記事やコメントへの導線が有りますよね。それらを見に行くことで自分自身の思考を止めることがあります。本当は、思考したいのだけどどうしても次の記事に行きたい、そういう衝動を止めることができれば、もっともっと深く記事を読み込むことが出来るかもしれないと考えることが有ります。

勿論、サービスを開発する以上回遊性は重要ですし、すべての記事に思考する必要性もないと思っています。なので、重要なのは重要な記事をどこかに置いておいて、それを取り出すくしておき、再度思考しやすくすることかもしれないなと感じています。そして、それがオンラインブックマークに期待されることの1つかもとも。まだここについては自分自身の考えをまとめ始めたタイミングで浅薄なアイディアしかないのですが、深く考えてみたいなと思っています。

 

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文脈がワカラナイことについて批判するべきか

はてなブックマークのコメントについては100字という制限があるため、文脈などをうまく補足できずに、短文で記載されるということがあります。これ自体はなぜ100字ナノカなどは時代に合わせて検討すべきだと思うのですが、今回は別の話。

 

人が何かを表明するときはその背景に文脈があることが多いように思います。その文脈については「世の中」「コミュニティ」「リアルなネットワーク」「個人」の4つくらいに大別できると思っています。どう言う観点かというと、特定の文脈でしか理解できないことという観点です。

なので、自分自身からするとどういうことかよくワカラナイなってコメントや記事については、どういうひとがどういう文脈でブックマークしたのかがわかると理解が進むのかなと考え始めています。実名か匿名かというのは、ソーシャルネットワークサービスの議論の中で1つ重要なアジェンダだったように思います。でも、本当に重要なのは、実名か匿名かではなくて、「文脈」が理解できるかどうかということなのかなと。

 

そいで、文脈が理解し難い状態で、衆目を集めるようにすると「意味がよくわからない」ということが起こり、結果として摩擦が起きるということがあります。これはコミュニティの中で起きることだけではなくて、昔から外交などでも議論になっていますよね。その結果として、グローバリゼーションというものでフラット化する世界、みたいな議論が10−20年位前に生まれて、違いをどこまで均等化できるか、文脈の相互理解をどれだけコスト減らせるかみたいな観点が生まれたように思います。

でも、完全に均質な世界、お互いの文脈を正しく理解できる世界というのは現実的になり得ないと思っているので、文脈をワカラナイことに対して批判的な態度を取るのは不適切なのかなと感じることもあります。もしかしたら、今は自分が理解できていないだけで、いつか面白いことと考えられるかもしれないからです。

はてなブックマークは、あくまでも個人が始めに来るサービスです。ヤフートピックスのように世の中の期待を元に組成されているサービスでもなく、雑誌のようなコミュニティでも、バイラルメディアのようにリアルなネットワークを軸にしたサービスでもありません。なので、個人の考えや思いが出てくる以上、どうしたって文脈が正当に評価されないことがあります。それ自体はもう許容する、逆に文化の衝突として受け入れる。楽しむ、面白がる。そういう姿勢が重要なのではないかと個人的に感じています。個人の痛烈な意見が共感を呼び、保育園落ちたのような世の中のことに昇華されていくことがあります。個人を基点にするサービスだからこそです。なので、目の前の文脈が自分は理解できなかった時に、それを自分なりに理解したり、面白がったり、興味を持つ姿勢を維持していきたいと思っています。

 

でも、そもそも文脈の違いなのか、本当に意味がわからないのかが判断しにくいので困っているというケースもあろうかと思います。そういう時のために機能的なサポートが出来ないのか、そこをかんがえていきたいと思っています。

 

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紹介したサイトがブックマークされると嬉しい的な話

社内のとあるSlackで、池袋の美味しいお店の話になりました。そこで今は京都に住んでいますが、10年前は池袋の西口に住んでいたことも有り、その頃お気に入りだったお店をいくつか紹介しました。そうすると、その同僚がそこで紹介したお店をブックマークしていて2つの観点で嬉しいな、面白いなと感じました。

1つは、そういった形でお店をブックマークしていることです。お店の情報は検索でも見つかりますし、それこそ池袋ラーメンとなるとたくさんオススメする記事が出てくると思っています。なので、わざわざブックマークすることでもと感じていたのですが、よくよく考えると記事が多すぎて選べないという問題に出くわすことが増えたなとも感じました。なので、やはり人が紹介したものを保存しておいて、将来的に必要になったら検索するくらいでも良いなと感じています。その意味では、はてなブックマークというツールは非常に便利ですよね。

はてなブックマークはブックマーク数という数の方に注目するとどうしてもお店レベルだと関係のない地域の人にとったは話題にしづらいため、注目が集まりきりません。一方で文脈が会ったうえでのブックマークがもう少し可視化されたら、それは数に限らず有益になる可能性があるかもしれません。昔池袋に住んでいたらーめん好きの同僚が一番好きだと言っていた魚介系のお店。ここまで載っていたらちょっと興味が湧くかもしれませんね。はてなブックマークとしての質を高めるものとして、コメントの内容ではなくて文脈を少しでも見える化できると面白いなと感じました。

 

加えて面白いな、嬉しいなと感じたのは、ブックマークするというのは行かなくても出来る行為ということです。そして、なんか伝わったという気持ちになれるということでも有り、ブックマークされると嬉しいなぁということでも有ります。ツイッターFacebookでの投稿などは、うまくいえませんが、すでに体験したことをシェアするという前提があると思っています。なので、自分自身のリアルな体験の「後」に情報が出てくる形です。はてなブックマークはリアルな体験をするための情報をいつか必要な時が来た時に引き出せるように保存しておくという使い方ができるので、人に何かを紹介した時にわかりやすく、興味を持ったよということが示せるのだなと感じました。

相手にブックマークしたことを伝えるにはソーシャルネットワーク的にはてな上でつながっている必要があるのですが、それ自体はレアなケースだとおもいます。相手がはてなブックマークを使っていなくても伝わる方法を感がえてみたいなと思っています。ひとまずは、TwitterFacebookに連携してシェアするなどでしょうか。検討したい。

 

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フォローが多くなりすぎる問題

フォローが多くなりすぎる問題ありませんか。はてなブックマークでもTwitterでも無限に面白そうな人がいるので、フォローを沢山したくなります。その結果として、タイムラインには情報が溢れてしまうので、すべての情報が追いきれなくなっていきます。ぼくはこの状況が少し悲しくて嫌いです。できるだけすべての情報をチェックしたいという典型的な野郎です。未だにRSSリーダーは毎日全記事チェックしています(タイトルだけチェックするのを含めて300−500件位?)。

Twitterもチェックするのは良いのですが、情報というよりコミュニケーションやひまネタとかその人の周辺で起きていることが中心になるので、ケースによっては無関心なものであふれることもあります。はてなブックマークのお気に入りもそうです。無関心なものであることは無価値なものではないのでそれが目に入ってくる事自体は良いのですが、その結果として無限に時間が消えていくことが有ります。

 

ちょっと別の観点では、情報の幅があるヘビーユーザーほどブックマーク数も多いので、フォローが多くなる以外にもそのフォローしたユーザーがヘビーユーザーであることでかかる負荷というモノがあります。いくつか、フォローする人を厳選するということもあるのですが、たとえばホットエントリーと重複する人はフォローしない。はてなブックマークの外から情報仕入れてくる可能性がある人をフォローする。コメントに注目してる人についてはこれに当てはまるものではないですが、情報の重複は重要な観点ですよね。

 

さて、情報の広がりを期待するにはどうしてもフォローが多くならないと行けないということがあるとおもいます。はてなブックマークが有益とされるのも参加者の数が一定規模で存在しているからです。そこで生まれるのが情報処理量と負荷の拡大の問題です。まだこれについて自分なりの結論はでていないのですが、いくつかやり方があると思っています。

1つはあとで読むといった読む部分での負荷をうまく分散する仕組みです。これ自体はまだまだ改善余地があると思っていますが、情報処理量が増える時代に情報処理の負荷をうまく分散する仕組みは最低限必要だと思っています。次いで、読む記事をさらに厳選する。新聞は一日で300記事ほどあると聞きます。この300の中でも実際に読むのは多くても100くらいではないでしょうか。母集団としては300くらいになるように厳選し、そこから実際に読むのは30−100程度になるようになにがしかの推薦ロジックを考える。こういうった取り組みはニュースキュレーションアプリがアルゴリズム部分の調整など含めて頑張ってやっていますね。幅と深さをうまく作っていく取り組みは日夜研鑽されているようにおもいます。

 

こういった形で負荷というものが提示されており、それは技術で解決するに値するものだと感じています。人の気持ち、要望に対して技術で解決するための方法を考えること、頑張っていきたいです。

 

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ユーザーの多様性についてチームで議論することでできるだけのことをする

金曜日にチームで、なんどもとあるロジックについて議論しました。ありがたいことにはてなブックマークチームのメンバーは多様性が有り、考え方や嗜好性も多種なので、いろいろな意見が集まります。意識しているのはその時集まってくる意見をできるだけ吸い上げるだけではなく、うまくいろいろな人の意見をちゃんと反映することです。

エッジが効いた意見が重要だ、いろんな人の意見を聞くと特徴がなくなる、これは使い古された主張だなと思っています。PFとしての多様性を保ちたいと思う以上、色々な人の意見を聞くのは当然ですし、それを実現する方法もつねに多様なユーザーのニーズをうまく受け止めるものにしていくべきだと思っています。そのためのデザインであるべきですし、そのためのエンジニアリングであるとも思っています。

 

つまらないもの=いろんな人の意見を反映したものではないと思っています。アンビバレントな概念を同時に成立させるために、エンジニアやデザイナーのクリエイティブネスを発揮するべきですし、それを発揮してもらうための幅のある企画であるべきだと常に思っています。それは、はてなブックマークがPFであることと、多様性を担保するためのPFであるべきだと思っていることが非常に大きいようにおもいます。

もちろん、道半ばではあるので必ずしもすべての主張や主義を受け入れられるほどの機能になっていない部分もあるとおもいます。でも、ユーザーの力を借りる、ソーシャルサービスはユーザーの多様性によってサービスが大きくなっていくので、そこを諦めないようにしたいと思っています。

 

今日も当初決まっていたロジックを、こういうケースに対応して欲しいというアイディアをもらいました。かなり大きな機能なので慎重に進めていますし、ロジックも出来る限り最善のもの、自分自身最後までこだわっていきたいと思っています。その時にチームメンバーの力は非常に大きいなと思っていますし、その後のローンチ後のユーザーの力も大きいと期待しています。でも、ローンチしたあとに十分にユーザーに使ってもらえる水準の多様さを担保するのはチームの力が大きいので、やはりチームで議論することはユーザーの多様性に繋がると信じています。

今日も明日も明後日もユーザーのためのチームの議論、続けていきたいと思っています!

 

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