daily thinking running

86世代として日々想い、走る日々。

機能を減らすことについて

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昨日のリリースで、ユーザーの利用動向から優先順位を再設計して、使い勝手を大きく変更したリリースでした。これはどういう反応になるのか想像していた部分もありフォローできていた機能もあれば、フォローして切れなかった機能もあると反省しています。フォローできていなかった機能については今後改善していきたいと思っています。一方で、いくつかの機能をトップ画面から減らしました。これについては様々な意見があり、トップ画面に要素が多すぎるというご意見をいただくこともあれば、もっとトップで使いやすい位置に配置して欲しいといった声を頂きます。ぼくなりにこれについては、ユーザーが期待する機能がユースケースやユーザーのタイプによって異なるということが一番の背景かなと感じています。

これを前提とした時に、少数のユースケースをどう優先順位をつけるか難しい議論があるなと感じました。割合が少ないから不要な機能かというと、かなり使いたい時があるケースはあるけどそれはまれ、でもそのためにアプリを入れているというケースなども0ではありません。代替性やアプリの利用目的との合致度など軸も複数あると考えています。サービスとしての根源的な思いや課題意識なども影響します。

 

正直、ここについては正解になるような取り組みは出来ません。もちろん、数字という形で正解のように見えるものは見えてきますがそれは一次的なものかもしれません。そういう課題意識を持ちながら、今回あえてモードを1つ増やしたというのは大きな意思決定でした。みんなが見るホームに対して、ある程度、ユーザーの用途に合わせて使えるようにするメディア、個人の関心に紐付いてチェックできるフィード、ブックマークを整理するマイブックマークと、ホーム以外のモードは個々人の利用ケースに合わせて使ってもらうというイメージです。数十%のユーザーが使う機能はホームにあるべきと考えつつ、1つ1つのページが数%、でも熱烈に利用したいユーザーがいる。こういったケースについてはそれぞれのモードに適切に配していくのが良いかなと感じています。そして、それをできるだけ自然に、使い込んでいくとより使いやすくなっていくようにしていくことを目指していきたいと思っています。

 

はてなブックマークのアプリはリニューアル以降、様々な取り組みをしかけてきました。その中で数字につながったものもあれば、課題意識をもった取り組みもありました。これを一旦減らしたり、表示の優先度を整理したりと1つの新しい区切りとなるリリースでもありました。

俺のアプリをもっと俺のユースケースに合わせて使いやすくしてくれという声は非常にありがたいものですし、そういった声を頂けることを常にうれしくおもっております。また、もうちょっと改善できた部分があるのではないかという叱咤激励もしっかりと読ませていただいております。僕らはここから更に改良・改善・挑戦を続けていきたいと思っておりますので、今後共、コメントのほどどうぞよろしくお願い致します。

 

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新機能「まわりの話題」をiOS・Androidアプリで同時リリース! 合わせてAndroidアプリもメジャーアップデートしました

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署名記事を書きましたので本日は休載です。やっとビッグリリースをiOSAndroidで同時リリースできました。じわる良い機能なのでご活用ください。

 

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iOSアプリの審査が早まったことは開発フローにどのような影響をあたえるか

いや、これビッグニュースですよね。公式に発表された何かではないですがかなり高速に審査されるようになった実感が有ります。これまではバグを残してしまった時に特急審査に出すなどしかなかったのですが、これだけのサイクルで審査してもらえるなら、致命的ではないバグについても影響度の大きさを意識しすぎずに、審査に出すことが出来るようになりますね。実際のところ、公式に提示されている日数などはないので、今後もこのスピード感での審査になる保証はありません。ただ、これに合わせて開発フローの改善を進めていく必要があります。

たとえば、特急審査に出すか、どのタイミングの審査に出すかの判断をする必要が無いことが大きな変化です。いつ審査に入るかと不安な日々を過ごすひつようもないもの非常に嬉しいですね。開発フローの面では、AndroidiOSの同時リリースがしやすくなったというのが一番大きいようにおもいます。iOSのリリースが審査次第なため、Androidが数日ほど先行して完成させておくとバランスが良いということがあったと思うのですが、現状のサイクルであれば1日ほどのマージンで良さそうで、これは新機能を打ち出す時のマーケティングや告知などに好影響です。プレゼントキャンペーンや特定の日付を狙ったキャンペーンの取り組みやすさもあがります。

 

一方で、審査が早くなったからといってバグフィックスしやすくなり、動作などの検証が不要になったということでは勿論ありません。これまで通り慎重に丁寧に行いつつ、仮に潰しきれなかった時のリカバリーがしやすくなったということだと考えています。審査に出すまでの開発フローはそこまで大きく変更せずに、審査後のバグフィックスと次のリリースまでのフローがすこし変更になった程度です。

これはユーザーのみなさんにとってはバグフィックスが早まるという好影響があると思います。そこだけは、せっかくなのでしっかりとユーザーの皆さんが面倒だな、遅いなと感じられないように真摯に取り組んでいきたいと思っています。

 

 

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マイホットエントリーについて色々な記事を読んだ

ちょっとマイホットエントリーについて考えることがあったので、Googleでマイホットエントリーで検索してみようとした。その前に、はてなブックマークでマイホットエントリーを検索してみたのでも結構な記事が出てきた。

 

 ・本文「マイホットエントリー」を検索(人気順) - はてなブックマーク

 

結構、これだけで十分な量をチェックできるなと感じたので、ひとまずgoogleではなくこれを読み漁ってみた。気づいたのははてなブックマークの検索結果は、好評も不評も含めて色々と記事が入っていること。これによって、機能の残すべき良い点、改善スべき点も見えてくるので面白い。ブックマークコメントでもそういった傾向があり、記事だけではなくコメントの良さを感じる。

すでにリリースしてしまった機能を振り返るのはなかなか難しいのだけど、世の中にはTweetやブログ記事にしてくれてる人が多くいて、それをこのような形で振り返ることが出来るのは、はてなブックマークのディレクターをすることの良さの1つ。自分が企画しなかった機能についてもユーザーの反応が簡単にチェックできるので以前のやりかたの課題などを意識して改善することが出来る。

 

もちろん、上位のすごいブックマークが付いている記事は同じような内容のものだったり、人気順だと時系列が分断されるので改善するポイントも多いのだけど、気になる機能や自分自身が作った機能についてチェックするには十分の批評をいただけるので本当にありがたい。今後もしっかりユーザーの皆さんに面白い機能を届けて、叱咤激励をもらっていきたい、がんばるぞ!とやる気が出たのでした。

 

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はてなブックマークでエゴサーチをしても読者を意識しない

はてなブックマークGoogleTwitterのように特定のキーワードでエゴサーチするには不適切な形を採用していますが、すこし違う観点でURLのエゴサーチができます。そのブログについたブックマークを人気順、新着順、すべてのブックマークが着いた記事でチェックすることが出来る機能があります。URLを検索窓に入れると実現されます。

 ・『daily thinking running』 の人気エントリー - はてなブックマーク

 

これは面白い機能なのですが、ひとりのブログの書き手としてみると読者が何を期待しているのかわかるという機能と感じるかもしれません。個人としては、これにはそこまでの効果はないというか、効果はあるのですが、それを意識しすぎるのも不適な機能かなと思っています。実際これで期待してるのは、ざざっとこの人がどう言う記事をかけるのかをチェックする機能だと思っています。

なので、チェックしたいのは特定の記事のブックマーク数ではなくて、それなりにブックマークがついた記事の豊富さ、その記事の多様性なように感じています。つまり書き手として上記のURLを見た時には、もしかするとどれだけいろいろな記事を書けたかのチェックにするのが良いのかなぁと思っています。読者を意識して書くといったブログ論をしたいのではなく、あのページはユーザーから見た時は、すごい面白い記事を書く人なのかどうかよりも、どう言う感じの記事をどの程度の頻度で書く人なのかをチェックしたいというモチベーションだと思うので、その自分自身が書き手ではない時の見方を意識して同じように捉えるのが良いのかなと感じています。もともとのこの機能も作者のためではなく読者のための機能として用意されているので、ぜひそういった観点で活用していただけると幸いです。

 

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新着エントリーというラベル

はてなブックマークの新着エントリーは以前は注目エントリーだったということをつい先日知りました。新着順で並んでいるから新着エントリーだと思っていたので、注目エントリーという名前だったことになるほどだな〜と思った次第です。

 

おそらく改名は人気エントリー注目エントリーの違いがわかりにくいとかそういうことだと推察しているのですが、新着エントリーというラベルと注目エントリーというラベルで比較すると注目エントリーというのも面白い、よいラベルだなと感じました。

さまざまなメディアで使われる新着ニュース、ニュース一覧というラベルはナビゲーショなるな名前で、そこにエモーショナルなものはないと感じています。ラベルはわかりやすく、そこの位置を表示するものというナビゲーショナルな効果と、その機能を象徴するような端的なものというエモーショナルな効果があると考えています。新着なことはエモーショナルになるかどうかは難しい議論ですね。

たとえば、リアルタイム速報を重視しているアプリやシチュエーションなどでは新着エントリーというのはエモーショナルなものになりえます。Brexit参院選などどんどんリアルタイムに情勢が変わっていく情報については新着であることにエモーショナルな価値があるとおもいます。

 

一方で注目エントリーには、中身とマッチすると面白い効果が出ますよね。ただの新着ではなくて、注目すべきエントリーが新着で並んでいるということだと伝わります。人気=注目ではないというメッセージも捉え方によっては面白い発想にも感じます。おそらく中身のロジックもそういった効果を期待しているのだと思っています。

もちろん、新着であることの効果であったり価値もあるので、人気と新着のままで変更していないのですが、人気ほどエモーショナルでナビゲーショナルなラベルではないと思っているので、いつかロジックのチューニングも含めて面白い形に変えられると良いかもしれないなと考えたりする日々です。

 

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面白いコメントの暴力性に僕らはどう立ち向かべきか

とある匿名の記事を呼んでいた時に、非常に面白いのだけど、少し感じるザワツイた気持ちなんなのか、この感情の背景はなにかというのを探ろうとしていました。

anond.hatelabo.jp

この記事です。そいで、この感情をうまく表現できないな、うまく表現してくれているコメントはないかなと思って、コメントをチェックしようとします。

入籍前夜

まーたトラバで噴いて台無し案件だよ / “やーいお前の結婚記念日セブンイレブンwwwwwwwwwww” 呪いやろこんなん

2016/07/11 16:47

b.hatena.ne.jp

人気コメントにこれがでていて、もうその感情を理解する作業から、セブンイレブンてという気持ちに引っ張られてしまいました。思考もそこでとまって、というか方向転換して、セブンイレブンの日は嫌なのかな?覚えやすいよねとか全く違う方向に行ってしまいました。

 

こういった形で、非常に面白いコメントは暴力性があるなと感じることが有ります。あまりに面白いコメントに出会った時は、笑うといったこともありますし、誰かに共有したいという次の行動を考えたり、またそれについて考え始めるということがあります。コメントはあくまでも順番として、記事の出会ったあとに出会うものだと思うので、面白いコメントは、記事への思考を止めるという意味で暴力的な威力を発揮することがあるということだと思っています。

これ自体は全く問題ないことなのですが、これはコメントにかぎらず今の日本のニュース記事などにおける改善余地があることの1つのように思います。ニュース記事などには多くの場合、関連記事やコメントへの導線が有りますよね。それらを見に行くことで自分自身の思考を止めることがあります。本当は、思考したいのだけどどうしても次の記事に行きたい、そういう衝動を止めることができれば、もっともっと深く記事を読み込むことが出来るかもしれないと考えることが有ります。

勿論、サービスを開発する以上回遊性は重要ですし、すべての記事に思考する必要性もないと思っています。なので、重要なのは重要な記事をどこかに置いておいて、それを取り出すくしておき、再度思考しやすくすることかもしれないなと感じています。そして、それがオンラインブックマークに期待されることの1つかもとも。まだここについては自分自身の考えをまとめ始めたタイミングで浅薄なアイディアしかないのですが、深く考えてみたいなと思っています。

 

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